20.デジタルツイン

●デジタルツインとは

IoTやAI(人工知能)など先進技術が導入されている製造業で現在、注目されているのが「デジタルツイン」です。「デジタルツイン」とは物理空間から取得した情報をもとに、デジタル空間に物理空間のコピー(双子)を再現する技術です。工場や製造設備の建設、都市開発など、デジタル空間に物理空間を再現することによって、事前のシミュレーション・分析・最適化を行い、それを物理空間にフィードバックする仕組みを指します。こうした特徴から、「デジタルの双子」を意味する名称が付けられています。最近ではコロナ禍の中で飛沫シミュレーションや、大規模病棟におけるシミュレーションなどにも導入されています。

デジタルツインを中心にしたCPS(Cyber-Physical System)

デジタルツインは、都市開発の現場や、農業での農地衛星データ・ドローンデータを統合した作付計画、物流では複雑なサプライチェーンに関しての需給バランスの調整や、在庫管理、輸送ルート・コスト検証など、幅広い産業で活用が広がっています。