66.DMP・MA・関連技術(DMP)

DMP(Data Management Platform)とは

DMPとは、インターネット上に蓄積された、マーケティングに有用なさまざまなデータを一元管理できるプラットフォームのことです。
DMPは、扱うデータの種類によって「プライベートDMP」と「パブリックDMP(オープンDMP)」という2種に大別することができます。

・プライベートDMP
自社Web サイトや店舗で取得した顧客情報や購買履歴、自社Web サイトへのアクセスログ情報などを一元管理するプラットフォームです。ここで管理されるデータは「1st パーティデータ」と呼ばれます。個人を特定できるような顧客の詳細情報が含まれているため、その顧客のニーズに合ったアプローチが可能です。
【扱うデータの例】
・顧客情報
・顧客の購買履歴
・顧客の行動履歴、WEBサイトのアクセスログ
・顧客の興味関心
・カスタマーセンターへの問い合わせ履歴
・資料請求履歴
・広告配信データ
・実店舗の販売データ

・パブリックDMP(オープンDMP)
情報を保有する企業が顧客情報や行動履歴の情報を蓄積するためのプラットフォームです。ここで管理されるデータは「3rd パーティデータ」と呼ばれます。
【扱うデータの例】
・人口統計学的な属性(性別、年齢、居住地域、所得、職業、家族構成など)
・WEBサイト行動履歴
・SNSデータ
※なお、2022 年4月1日に施行された改正個人情報保護法により、Cookie が「個人関連情報」と位置づけられ、Cookie の利用が制限されるので留意する必要があります。


参考)DMPとDWHとの違い・関係性

ここで、DMPとDWHの違いと関係性について整理しておきます。

・DWH: データを蓄積・整理する
DWHとは、さまざまな顧客データを保存するためのデータベースのことです。データを保存する倉庫のようなものであり、大量の顧客データの中からマーケティングに反映できるデータを抽出する際にも利用されます。
・DMP: マーケティング用に整理・変換されたデータを一元管理する
DWHで蓄積・整理されたデータから、マーケティング用に変換されたデータがDMPへ渡されます。DMPでは、[データ統合] → [データ分析] → [マーケティング施策] → [蓄積]のサイクルを管理します。