・制約条件
スコープ(作業範囲、対象範囲)、スケジュール(期限、納期)、コスト(費用、予算)
・PMBOK
プロジェクトマネジメントの知識を体系化したもの。プロジェクト管理に関する知識を「10の知識エリア」に分類。
知識エリア |
説明・活動例 |
プロジェクト統合マネジメント |
プロジェクトの最初から最後までの流れである5つのプロセス「立ち上げ」「計画」「実行」「監視・管理」「終結」を統合的に管理 |
プロジェクトスコープマネジメント |
プロジェクトで作成する必要のある成果物と、成果物を作成するために必要な作業を細分化する。 |
プロジェクトスケジュール(タイム)マネジメント |
完成した成果物の数量を基に進捗率を算出して予定の進捗率と比較する。 |
プロジェクトコストマネジメント |
プログラムの規模や生産性などを考慮して開発費用を見積もる。 |
プロジェクト品質マネジメント |
テストで摘出する不良件数の実績値と目標値を比較する。 |
プロジェクト人的資源マネジメント |
設計書を作成するメンバに必要なスキルを明確にする。 |
プロジェクトコミュニケーションマネジメント |
ー |
プロジェクトリスクマネジメント |
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プロジェクト調達マネジメント |
契約時に、納品するドキュメントや開発中の仕様変更ルールなどを文書で合意する。 |
プロジェクトステークホルダマネジメント |
ステークホルダ(利害関係者)を特定して管理。
ステークホルダ=開発したシステムの利用者や、開発部門の担当者などのプロジェクトに関わる個人や組織など。
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・WBS(Work Breakdown Structure)
成果物を作成するのに必要な作業を階層的に分解して定義・明確にする。
・アローダイアグラム(PERT)
作業を矢印で表し、矢印の上と下に、作業名(工程名)と所要日数を記載し、作業と作業の結合点は丸印で表す。
また、一番時間(日数)がかかる経路のことをクリティカルパスという。
・ガントチャート
プロジェクトの進捗状況を視覚的に確認できる図
・伝達経路は幾つ?
例1)プロジェクトメンバA,B,Cの3者間で直接一対ーでコミュニケーションをする場合には,A~B間,B~C間,C~A間の三つの伝達経路が存在する。7人でコミュニケーションする場合の伝達経路は最大で幾つになるか。(出典:ITパスポート試験 平成24年秋期 問42)
例2)プロジェクトチームのメンバがそれぞれ1対1で情報の伝達を行う必要がある。メンバが10人から15人に増えた場合に,情報の伝達を行うために必要な経路は幾つ増加するか。(出典:ITパスポート試験 平成29年春期 問50)
・リスクの対応策
回避…発生の可能性が高く、損害が大きい場合の対策。例:インターネット上で,特定利用者に対して,機密に属する情報の提供サービスを行っていたが,情報漏えいのリスクを考慮して,そのサービスから撤退する。
軽減…発生の可能性が高く、損害が小さい場合の対策。例:ノートPCの紛失,盗難による情報漏えいに備えて,ノートPCのHDDに保存する情報を暗号化する。
受容…発生の可能性が低く、損害が小さい場合の対策。例:リスク発生時の対処に必要な予備費用を計上する。高度なスキルを保有する要員が確保できない可能性は低いと考え,特別な対策は採らない。
転嫁…発生の可能性が低く、損害が大きい場合の対策。例:財務的なリスクへの対応として保険を掛ける。複雑なプログラムの開発を外部委託し,期日までに成果物を納品する契約を締結する。