2.言語分野 >>第1章 熟語の成り立ち

例題
「握手」と同じ成り立ちの熟語を以下の4つのうち1つ選びなさい。

ア.競争
イ.攻防
ウ.創業
エ.騒音
解説
「握手」は、1文字目の「握」が述語(動詞…握る)で2文字目の「手」が目的語の熟語です。

アの「競争」は、似た意味の漢字(「競う」と「争う」)を重ねた熟語
イの「攻防」は、反対の意味の漢字(「攻める」と「防ぐ」)を重ねた熟語
ウの「創業」は、1文字目の「創」が述語(動詞・創る)で2文字目が目的語の熟語
エの「騒音」は、1文字目の「騒」が2文字目の漢字の修飾語(「騒がしい」)となる熟語
正解


SPIの中では、原則として漢字2文字の熟語について聞かれます。
また、1文字目に「不・無・非・未」を置くパターンや、2文字目に「的・性・然・化」を置くパターンはほとんど聞かれません。
頻出は以下の5通りの成り立ち方です。
①似た意味の漢字を重ねる
②反対の意味の漢字を重ねる
③1文字目が述語(動詞)で2文字目が目的語
④1文字目の漢字が2文字目の漢字の修飾語となる
⑤主語と述語の関係になっている
です。
対策としては、漢字の意味をつかむため、「訓読み」を練習するといいでしょう。

①似た意味の漢字を重ねる
例 豊富、河川、優秀、応答、清潔、広大、拡大、縮小、競争、通行、愉快、停泊
価値、増加、減少など
②反対の意味の漢字を重ねる
例 貧富、優劣、問答、大小、多少、増減、和洋、喜怒、和差、売買、上下、有無、攻防、老若、男女、呼応、左右、可否、古今、名実、収支、東西、南北、勝敗など
③1文字目が述語(動詞)で2文字目が目的語
例 読書、尽力、加速、造船、製鉄、握手、登山、出題、遅刻、創業、耐寒、冷房、暖房、
録音など
④1文字目の漢字が2文字目の漢字の修飾語となる
例 磁力、騒音、再開、悪役、親友、胃液、豪雨、連載、邦画、洋画、水害、暗示、新興、仮病など
⑤主語と述語の関係になっている
例 市立、県営、国有、国営、気絶、日照、雷鳴、波及など