第3節 労働生産性の向上
1.労働生産性
「労働生産性」とは、労働者一人当たりの付加価値額である。労働生産性は、労働の効率性を計る尺度であり、労働生産性が高い場合は、投入された労働力が効率的に利用されているといえる。一人あたりの総労働時間と時間あたりの労働生産性には、負の相関関係がある(労働時間が長くなるほど労働生産性が低くなる)とされている。
2.DX(Digital Transformation /デジタルトランスフォーメーション)
DX(Digital Transformation)とは、企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立することである(経済産業省「DXリテラシー標準(概要編)」)。
(目的)
DXを推進して得られる最も大きな効果は、デジタル化による業務の生産性および正確性の向上である。デジタル化で業務最適化が進むと、作業時間を短縮することができ、人が介在することで発生するエラーも回避できるため、正確性を向上させることが可能となる。
3.リスキリング
リスキリングとは、新しい職業に就くために、あるいは、今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、必要なスキルを獲得するまたはさせることである(経済産業省「第2回デジタル時代の人材政策に関する検討会」資料)。
(留意点)
・従業員のニーズと期待の理解 ・組織文化の醸成 ・成果の測定と評価