<講師紹介>
宮川 隆
東京大学医学部付属病院放射線科 助教
専門:薬学、放射線生物学、放射線化学、放射性医薬品学、放射線医学、腫瘍診断学、分子細胞生物学
保持資格:薬剤師、第一種放射線取扱主任者、第一種衛生管理者、第一種作業環境測定士(放射性物質)、甲種危険物取扱者、エックス線作業主任者など
<資格について>
「エックス線作業主任者」は、日本の労働安全衛生法に基づく作業主任者(国家資格)の1つである。
事業者は、医療用以外の用途(例えば、非破壊検査)において1MeV未満の出力のエックス線を用いる場合、労働者の中から、エックス線作業主任者を選任することが義務づけられている。
また、この資格は、上位資格である放射線取扱主任者(第一種・第二種)取得への第一歩としても有用である。
試験自体は、全国7か所の安全衛生技術センターにおいて定期的に実施されている。
試験科目としては、「①エックス線の管理に関する知識(10問30点)」、「②エックス線の測定に関する知識(10問25点)」、「③エックス線の生体に与える影響に関する知識(10問)25点」、「④関係法令(10問)20問」の4科目であり、
試験時間は4科目まとめて行われ、4時間である。合格基準としては、受験科目全体で6割以上、かつ、各科目の成績が、それぞれ4割以上の場合に合格となる。
つまり、4科目中1科目でも4割を下回ると不合格となるため、万遍なく勉強する必要がある。加えて、各問題数が10問と少ないため、気を抜くとすぐに足切りに合ってしまう。
また、法令よりも、エックス線に関する知識の問題の配点が大きくなっているため、覚えるだけでは対処できなく、エックス線についての専門的理解が必要となる。
*第二種放射線取扱主任者免状の交付を受けた者は、②と③が、ガンマ線透過写真撮影作業主任者免許試験に合格した者は、③がそれぞれ免除になる。
<試験を受ける上でのポイント>
・合格ボーダーを取ればよい
→満点を目指さない!!
・専門家を目指さない
→試験に出るところだけ勉強する、専門書や法律書には手をださない!!
・上手な記憶法を利用する
→ゴロや五感(音読や図)を利用して暗記する!!
・細かいところは気にしない
→覚えて済むところは素直に覚える、何故かと考えて深入りしない!!
・具体的なことがわかる部分から勉強を始める。
→「エックス線の生体に与える影響に関する知識」から勉強する!!
<推奨テクニック>
・ゴロを使った暗記法
(特徴)
試験場でも忘れにくい。
試験合格後も思い出しやすい。くだらないゴロほど覚えやすい。
(コツ)
綺麗な文にしようとしない!!何度でも音読する。
→文を作ることが目的ではない、覚えていることが目的である。
・似た者はグルーピング
(特徴)
グループでまとめる。
細かく覚えなくても対応できるようになる。
・ひっかかるポイントを覚えておく